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91Days ギャング映画のような渋いアニメ

朱夏といえば、デュラララ!!2や夏目友人帖などで知られているアニメ制作会社であるが、この「91Days」はオリジナル作品として秀逸な出来である。

主人公のアヴィリオが、幼い頃に家族を殺され、その復讐の為にマフィアに入る。そのターゲットの一人であるネロに友情を感じ初め、復讐という目的との狭間に苦しむ。

アヴィリオは潔白の証明のため、親友のコルテオを自分の手で射殺しなければならなかった。そのことがきっかけで、アヴィリオはネロを根本的に陥れ、ファミリー(マフィア)は壊滅する。

復讐を果たし、その虚しさにより廃人同様となったアヴィリオは、ネロに捕まる。そんなアヴィリオをすぐには殺さなかったネロだが、アヴィリオが生きる気力を見せ始めた海で、アヴィリオを射殺する。全てが終わった砂浜には、足跡だけが残っていた。

全12話で、よくまとまっていたと思う。作画の安定していなかった回もあったが、禁酒法のアメリカの雰囲気がよく出ていた。ハリウッド映画を彷彿とさせるような演出があり、全話だれることなく視聴することができた。

酒とタバコ、そしてギャングという昨今のアニメにはないハードボイルドなキーワード。アヴィリオがコルト・ガバメントを愛用しているのも時代とマッチしていた。

オタク層に媚びることなく、最終話までダークなトーンでまとめたのが秀逸。だらだらと長い漫画業界に対するアンチテーゼになり得る作品。ネロがアヴィリオを銃で撃ったのは、銃声で表現されているが、殺したかどうかは不明。

視聴者の想像力にまかせるラストの演出と、砂浜に残る足跡がなんともいえない余韻があった。2016年のベストテレビアニメの一つ。ぜひ再放送して欲しい。