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『銀河鉄道の夜』を原作より前に見ると・・

この作品が原因で、大きな誤解をしていたことがあります。

このアニメ映画を見たのは私が子供のころ、映画が上映されていたころです。映画を見た後で原作の小説がほしくなり、書店で探したのですが全然見つかりませんでした。

『銀河鉄道の夜』は今でも残る名作なので、それが書店にないなんて考えられませんが、当時の私が探していたのは2匹の猫が主人公の物語です。なので男の子が2人並んでいる表紙を見ても「これは違う!」と、この挿絵は間違っていると思っていました。子供だったとはいえ、ちょっと恥ずかしい思い出です。

キャラクター以外は原作に忠実に作られていて、原作を読む前にこのアニメを見ると、作品の世界が広がると思います(私のような勘違いをする人もいると思いますが・・)。

小説の中の言葉だけでは想像しづらい、お祭りや銀河のファンタジックな光景が、美しい映像で見ることができるので、それだけでもおすすめです。この悲しい物語がなおさら染みます。銀河鉄道とは何なのか、なんで主人公たちが乗ることができたのか、なぜ主人公だけが”往復切符”なのか・・。この作品を見た後は、夜空を見るときについ銀河鉄道を探してしまうのではないでしょうか。

このアニメ映画には、ラテン文字表記のサブタイトルがついています。その他映像の中に記されている文字は、原作者の宮沢賢治が興味を抱いていたエスペラント語で記されています。このように作った人へのリスペクトが反映されているところも、このアニメが名作である理由のひとつです。